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2010年5月 1日 (土)

【感想】誤読の部屋 第2回「にぎやかなアスパラガスから飛び出したゆれる女王に飽きている母(星野しずる)」

こんばんは。もう変顔しなさいなんて言わないでくださいよ?絶対。
管理人です。

前回から始まった「短歌ウルフRのタモリ倶楽部枠」こと「誤読の部屋」
好評だったか不評だったか定かではないのですが、管理人的にはちょうお気に入りなので第2回をやります!

「誤読の部屋」初体験のさくらんぼちゃんたちに説明すると、このコーナーは、

31音しかない「盆栽」のような作品世界をを全力で誤読して
「アマゾン」のように広大な大自然を生み出し、えーと、そのー、CO2を削減? しよう!


第1回「僕だけの集中力を待っているゆれる体を見ていたら夢(星野しずる)」から引用)

という「エコ」で「ロハス」な、略して「エロス」なコーナーです!

第2回は第1回と同様に「非実在歌人」星野しずるさんの作品を「誤読」します。

前回もそうだったのですが、星野しずるさんは「えっちな短歌」ばかり作る「ドスケベ歌人さん」なので、
今回も「R-18」っぽい内容になってしまいました……。

残念ですが仕方ありませんね☆きゃぴーん ←流行らしたい

■今宵の誤読

今宵の一首

にぎやかなアスパラガスから飛び出したゆれる女王に飽きている母 (星野しずる)

えっちな歌ですね? わかります。
「ゆれる女王」という言葉が入っているので間違いありません!

これは前回も解説したことですが、ひらがなで「ゆれる」のは98.7%の確率で女性です!
ちなみにこの確率は、前回調査時点より0.2ポイント上昇しました。
確率の最新値は『超日刊短歌新聞』で確認してください。

まあ、今回は「ゆれる女王」とあるので、女性であることは元より明らかです。

さて、「アスパラガス」「TINTIN」の比喩であることは言うまでもありませんが、
「にぎやかな」とはどういう意味でしょうか?

「静かなる」でも「堅固なる」でもなく「にぎやかな」

これは「状態」ではなく、「状況」を表現していると解釈するのが自然です。
つまり「真っ最中のTINTIN」ということですね。歌壇用語でいう「DOING TINTIN」

そして、作品はこの後に、「(にぎやかなアスパラガス)から飛び出した」と続きます。
何が飛び出したのか? それは「ゆれる女王」である、と。

何かの暗示のような、とても謎めいた表現です。
そして、こここそが、この作品を鑑賞する上での最重要にして最難関のポイントです!

まず思いつくのは「アスパラガスから飛び出したもの=ゆれる女王」という解釈です。

「アスパラガス(=TINTIN)」から飛び出すものは限られています。
それは「(ピー)」「自主規(制し)ています」の2つです。 ←両方ともあくまで伏字ですよ?

もちろん、この2つであれば、後者の「コンデンスミルク的な?」と考えるのが自然です。

つまり「精子(←伏字の努力だいなし)=ゆれる女王」
比喩としてピンと来ませんが、「女王=唯一無二の存在」と考えれば、
「精子は精子でも、着床可能な精子の比喩」と考えることはできそうです。

そうした場合に全体の解釈はどうでなるでしょうか?

「えっちの最中に、TINTINからコンデンスミルク的な?が飛び出して、母を妊娠させることになるが、もうすでに5人も子どもがいるので、母はすっかり飽きている」

こんな感じになるでしょう。

ちなみに子どもの数を「5人」と推計したのは、アスパラガスがだいたい一束5本で売られているからです。
短歌の世界では「無意味な比喩」など絶対に存在しません。必ず何かの意味がある。
これ常識です。もちろんテストに出ます。

しかし、無理がある歌意だとは思いませんか?
そもそも、この解釈では、作品に魅力を感じません。

何故か?
それはこの解釈が間違っているからですわい!

その間違いとは、
「にぎやかなアスパラガスから飛び出したゆれる女王」

と言うように、「女王」より前の部分を、「女王」を修飾する一連の修飾部と捉えているところです!

新古今和歌集を写文した人間であれば当然わかることですが、
これは、「にぎやかなアスパラガスから飛び出した」で意味が切れていると解釈するべきです。

じゃあ「何」があるいは「誰」「にぎやかなアスパラガスから飛び出した」のでしょうか?

もちろんそれは「ゆれる女王」である「母」のことです。
とは言え「TINTIN」から「お母さんロケーット☆きゃぴーん」みたいに「母」が飛び出した、ということではありません!
これは、「接合部を引き抜いた」という意味の奥ゆかしい「大和ナデシコ☆JAPAN」な婉曲表現なのですね。

ここまでわかれば「ゆれる女王に飽きている」という表現が意味するところも明らかです。

まず「ゆれる女王」とは当然のことながら「騎上位プレイ」のことでしょう。
「母」はそれに「飽きている」。つまり「体位を変えたがっている」ということです!

だから「母」は、「にぎやかなアスパラガスから飛び出した」わけです。

つまりこの作品の歌意は、

「騎乗位でだめ夫を罵るのも飽きたわね。よいしょ」

というわけです。

元の短歌より歌意のほうが短い気がしますが……泣ける。

ただ、この作品も完璧とは言えません!
意味の切れ目では「一字空き」を挿入すべきです。

今宵の改作

にぎやかなアスパラガスから飛び出した ゆれる女王に飽きている母

このようにすれば、古今和歌集を知らない無教養な下々にもきちんと意味が通じるはずです。

あるいはもっと「母のはっちゃけっぷり」を表現したいのであれば、

にぎやかなアスパラガスから飛び出した! ゆれる女王に飽きている母

と言うふうに、メクスクラメーションマーク(「めくるめくりまくる」に似た音感なのもgood!)をつけたり、

にぎやかなアスパラガスから飛び出した(わーい!) ゆれる女王に飽きている母

と字余りを恐れずに改作するのも良いでしょう。

したがって、完璧な作品、とは言えませんが、「肉食系おかあさんっぷり」を描いて見せた快作とは言えましょう。

今宵も素敵なお歌をありがたう。

*

第2回いかがでしたでしょうか?
下ネタに走りすぎて我ながらさすがに不安です……。

次回はなるべく下ネタから離れてみたいと思います!

それでは!

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コメント

誤読の部屋、愛読者のショージです。ぜひこの高☆クオリティで次回連載も!!楽しみにしてます\^o^/

投稿: ショージサキ | 2010年5月 1日 (土) 20時28分

おー、うれしい感想ありがとうございます!
励まされます…。

つか「なんちゃってR-18指定」なのにだいじょうぶなんだろーか。

投稿: 短歌ウルフR管理人 | 2010年5月 1日 (土) 22時21分

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