« 神さまが<害>と言う字をこっそりと | トップページ | 戻りたくない過去があるらしいけど »

2010年5月 5日 (水)

【感想】2010年4月の新作短歌を自作自薦しました

こんにちは。えーと。
管理人です。

先日ツイッターで、

結局のところ「水戸黄門」って「暴力と権威で問題を解決する物語」だと思う。

とつぶやきました。

単純な「善悪二元論」で「勧善懲悪」というブッシュ政権のようなネオコンサバティブ的思想もヤバいのですが、
その「懲悪方法」も、かーなーりドイヒーです!

まずは、助さんと格さん、そして風車の弥七という圧倒的な戦力による徹底した暴力
人数が多いだけでめちゃくちゃ弱い、敵方の烏合の衆を大量虐殺していきます。
黄門様自身もちょう強い。杖のような鈍器でばったばったと撲殺する様は目を覆いたくなるほどです!

そして、ある程度暴力をたのしんだあとで、印籠という「権威」を使っての降伏勧告。
「国家権力が絶対」という全体主義的論理で物語は予定調和のうちに幕を閉じます。

せめて、最初から印籠だしてくれれば、無駄な死者を出さなくて済むはずなのですが……。

まあ所詮フィクション。
目くじらをたてるほどのことではないんですが、
視聴者の大多数がご年配の方々だと言うことを考えると、その悪影響が心配です……。

水戸黄門は有害テレビ番組として「上限年齢制限規制」をしたほうが良いと思います。
「非実在悪代官」「非実在越後屋」を守るためにも
65歳以上は視聴を禁止すべきだと主張したい管理人でありますまい!

*

さて、毎回長くなっている、心底どうでもいいあいさつはこのくらいにして、
今回は「自作自薦」ということで、2010年4月につくった新作短歌の感想を自分で書くことにします!

何故、そんなことをすると聞きますか?
それは誰も書いてくれないからでR!

幸い管理人は、かつて出席者が全員自分という「ひとり歌会」を開催したほどの自作自演の達人。
「セルフスターター歌人」あるいは「マッチポンプ歌人」として、これを毎月の孤独な定例行事にするつもりです!

■感想

なぐさめのつもりなのかな「ちんちん」ってふざけて言ってくれてありがと (長瀬大)

短歌裏口入学「ちんちん短歌の作りかた」というエントリーでも取り上げた作品です!
小学生男子の「馬鹿丸出しのやさしさ」をノスタルジックに描いた長瀬大さんならではの名作ですねー。

贅肉を寄せてベテランゴルファーのようにカップにねじ込みますか (長瀬大)

「寄せてあげるブラ」を題材にとった極めて巧みな作品です!
「カップにねじ込む」をゴルフのパッティングにかけているわけですが、
「ベテランゴルファー」から連想される勝負師の真剣な表情が、
恋愛にかける女性の真剣な表情を連想させるという絶妙な効果を生み出しています!
まさに長瀬大さんならではの名作ですねー。

気のぬけたチェリーコークを飲みほしてそろそろ前に進まなくっちゃ (長瀬大)

「チェリーコーク」とはまた珍しいアイテムを持ちだしましたねー。
でも「チェリー=桜」のイメージが、「新しい始まり」というテーマにマッチしていると思います!
「始まり」の描写には定評のある長瀬大さんならではの名作ですねー。

寄りかかるあなたを起こさないように乗り過ごしてくことがうれしい (長瀬大)

まなざしのやさしさが光る名作ですね……。
主人公は彼女を起こしてしまうことで、この時間が終わってしまうことを惜しんでいるのでしょう。
もしかしたら片思いなのかも、と想像が膨らむ作品だと思います!
ちなみにこの作品は「日々経る短歌」にも選んでいただきました。
「乗り過ごし歌人」長瀬大さんならではの名作ですねー。

解決はできないけれどそばにいて一緒にこまることができるよ (長瀬大)

「役たたずのやさしさ」を見事に表現した傑作です!
「一緒にこまることができるよ」って言われても困っちゃうんだけど、不思議と気持ちは安らぐ。
解決できない問題に対して、好きな人にできることって、それくらいですよねー。
役たたずな長瀬大さんならではの名作ですねー。

走ってる ぐんぐん速度があがってく 顔がにやけているのがわかる (長瀬大)

「幸福感」に満ちあふれた名作!
うれしいことがあって、思わず走り出しちゃうあの感じが見事に表現されていますねー。
3つの文章で構成されていて、文章が徐々に長くなっているという構造も、スピード感を出すのに役立っています!
ちょっとした仕草にもスピード感のある長瀬大さんならではの名作ですねー。

チーズ」ではなくて「チェリー」と叫ぶのがふたりで決めた撮影ルール (長瀬大)

撮影の掛け声の定番である「チーズ」を「チェリー」と言うことにするという発想が秀逸!
確かに「チーズ」より「チェリー」のほうが甘酸っぱい感じがして、恋人同士にはふさわしいような。
「チーズ」ってなんか「運動部の部室」みたいなイメージがあるんだよなー。
少なくともサッカー部の部室は「カロリーメイトチーズ味」のようなにおいがしました!
中学2年の時にブラジルにサッカーをしに行った長瀬大さんならではの名作ですねー。

こむずかしい理由がいるの? 好きだからあなたをフォローしはじめました (長瀬大)

「ツイッター短歌」の形をとった「ストレートな愛の告白」ですね!
「XXXがあなたをフォローし始めました」という、
ツイッターでフォローされたときに配信されるメールの文面を巧みに取り込んだ逸品。
「こむずかしい」は「むずかしい」に変えるとぴったり定型に収まりますが、
「こむずかしい」のほうが、その後のストレートな主張がより活きますね。
字余りでもリズムは悪くないし、正解だと思います!
フォロー力には定評のある長瀬大さんならではの名作ですねー。

それはもう知ってるよって笑われる それでも毎日好きだって言う (長瀬大)

ラブラブですねー。
女性だったらこんな風に言われたいのでは?
管理人はちょう言われたいです!
もちろん長瀬大さんならではの名作ですねー。

あのさ(それ行けアンパンマン!)まだ君に伝えていないことがあるんだ (長瀬大)

告白のシーンですね?
肝心なことを何も言えていない主人公が勇気を出して告白する場面と読みました!
臆病な主人公は勇気を振りしぼるために、心のなかで(それ行けアンパンマン!)と叫んでいるんだろうなー。
個人的に大好きな作品です!
ばってんくさ長瀬大さんならではの名作ですねー。

*

いやー、4月も名作の数々ありがとうございました!
長瀬大先生の作品が読めるのは「短歌ウルフR」だけ。
5月も見逃せないですね!

……いい加減むなしくなってきたのでこの辺で。

それではまた!

人気ブログランキングへ

|

« 神さまが<害>と言う字をこっそりと | トップページ | 戻りたくない過去があるらしいけど »

人の短歌を読みました」カテゴリの記事

コメント

長瀬さんの短歌を長瀬さんの評とともにまとめて読めてとても幸せな気持ちになりました。
空気ごと好きです。

投稿: 久坂友紀 | 2010年5月 5日 (水) 19時57分

久坂友紀さん、ありがとうございまーす。
ちょう嬉しいです……。
5月も短歌づくりをがんばろーっと。

投稿: 短歌ウルフR管理人 | 2010年5月 6日 (木) 08時47分

短歌に興味を持ったばかりで、まだまだ歌の意味を読み解けない初心者の私にとって
読み手さんの意志がわかる良い教材になりました!

投稿: もそ | 2011年10月24日 (月) 01時54分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1356472/34536444

この記事へのトラックバック一覧です: 【感想】2010年4月の新作短歌を自作自薦しました:

« 神さまが<害>と言う字をこっそりと | トップページ | 戻りたくない過去があるらしいけど »