« 【短考】短歌コンテストに参加して感じたこと(前編) | トップページ | 【月刊】2010年5月の人気記事トップ5! »

2010年5月31日 (月)

【短考】短歌コンテストに参加して感じたこと(後編:コンテスト必勝法)

こんにちは。管理人です。
好きな「琳派」俵屋宗達、好きな「風神雷神図屏風」鈴木其一のです。
今年もよろしくお願いします。

さて、前回に引きつづき今回も短歌コンテストに参加して感じたことを書きます!

【短考】短歌コンテストに参加して感じたこと(前編)

今回は予告どおり「コンテスト必勝法」について語りますよー。

え? 「大賞を取ったわけでもないのにお前が語るな」って?
たは! これは一本とられたなー。

ではさっそくはじめます!(どーん!)

■見抜かれた「あざとさ」

まずは、「メトス賞 E」(ちなみにこの「E」は『キモちE』の「E」のことですね?)に輝いた名作を。

だんだんとぽかぽかしてきた たのしいね 暖炉で団らんしようよ らんらん (長瀬大)

どうです? あざといでしょう?

実際、「最終選考発表!」の記事のなかで、
枡野浩一さんから次のコメントをいただきました。
少し長いですが引用します。(太字強調は筆者)

一人の作者につき一首、と決めて選考しました。
膨大な予選通過作品を眺めていると、
たとえば長瀬大さんの一首のような、
「ほかの人は詠んでいない作風」
のものが上位に浮上してきます。

「暖炉とか薪ストーブのある部屋の
良さを伝える短歌大賞」は、
投稿作品すべてを応募者全員が読むことができるという、
非常に珍しい形式の短歌コンテストでした。
予選通過作品をそのつど発表してきたわけですし、
ほかの人の作品を意識した上で「目立つ」という、
戦略を練ることも可能だったと思います。

しかし最終的には、
あざとさのない一首を大賞に選ぶことができて、
私自身もうれしく思っています。

太字によーく注目してくださいね?

長瀬大さんの一首のような、(中略)
ほかの人の作品を意識した上で「目立つ」という、(中略)
あざとさ

まったくもう!
図星をつくなんて失礼じゃないか!

さすがに枡野浩一さんは鋭いです……。

ただ、この枡野さんの指摘はとても示唆に富んでいると思うんです。
次項からそのことを書いていきますね。

■最後は「王道」が勝つ

まず、最初のわかりやすいメッセージは「最後は王道が勝つ」ということです!

これは負け惜しみでもなんでもないんですが、
今回の最終選考に残った作品が大賞をとれるかも……
なんて期待は1mmも持っていませんでした。

それはコンテストの性格からしても、
ストレートな王道の作品が大賞をとると確信していたからです。

もう少し具体的にいうと、
「家族の関係性をあたたかくとらえて、それを素直に表現した作品」
が大賞にふさわしい、と考えていました。

「じゃあそういう作品をつくれよ」と言うかもしれませんね?

つくりたくてもつくれなかったんだYO!

これは単に実力不足です……。
もういいじゃないか。あまりいってくれるな。わかってるさ。

ちなみに(出来はともかく)事後につくった王道っぽい作品こちら

■「あざとい」のは悪いこと?

もうひとつのメッセージは、「あざいといのは決して悪いことではない」ということです!

もう一度、枡野さんの先ほどのコメントを引用しますね。

膨大な予選通過作品を眺めていると、
たとえば長瀬大さんの一首のような、
「ほかの人は詠んでいない作風」
の ものが上位に浮上してきます。

ほらね?

つまり、「あざとい作品」であっても、
その狙いが正しく、また、その狙いにあった作品がつくれれば、高い評価を得られるんです!

また、「あざとい作品」をつくるためには、
コンテストが求めているものと、他のライバルの特徴を理解している必要があります。

これは、コンテストに臨むうえで必須のマインドセットだと管理人は考えます!

逆に、これが高いレベルでできる人は、
コンテストで良い成績をおさめられる可能性が高い、といえます。

■「あざとい」だけでいいのかな?

今書いたような「あざといやり口」に対しては、
拒否反応を起こす人も多いと思います。

「そんなの悪魔に魂を売りわたしているようなもんだよ……」

誤解のないように言っておきますが、
管理人は、ウケるために心にもないことを短歌にしているわけではありません!

もちろん、自分が表現したいもの、自分が良いと思えるものを作品にしています。
ただし、そこには「コンテストで求められているもの」という制約条件がついているんです。

その制約条件を「魂の売りわたし」といわれたら反論のしようがありません。
でもそれをいったら「コンテスト」になんてそもそも参加できないですよね?

話がちょっとズレました。
結局、大事なのは「作品の質」ということです。

あざとくても、あざとくなくても、
心がなければちゃんと見抜かれるし、
作品の質が低ければ見向きもされません。

なので、これについては「必勝法」でもなんでもないですね☆きゃぴーん

■まとめ

最後に「必勝法」をまとめます。

1. コンテストで求められているものを把握しよう!
2. 他の人の作品を読んで「差別化」できるポイントを見つけよう!
3. でも結局は良い作品を作ることが決定的に重要だし
4. 最後は王道が勝つので
5. コンテストに必勝法なし!
6. ずるーん

それではまた!

人気ブログランキングへ←管理人の「やる気スイッチ」ですよ?

|

« 【短考】短歌コンテストに参加して感じたこと(前編) | トップページ | 【月刊】2010年5月の人気記事トップ5! »

短歌のことを考えました」カテゴリの記事

コメント

「心がなければちゃんと見抜かれる」
この一文がどすんと落ちてきました。
自分の作品はもちろんのこと
人の作品を見てても
これってすごくよくわかりますね。
そして、そういう作品が確実に
いつまでも自分の心にも残ります。

あ、真面目に書いてしまった。

投稿: 檀可南子 | 2010年5月31日 (月) 23時25分

お、めずらしく真面目なコメント(しつれい)ありがとうございます!
うーん、でも自分で書いておいてあれですが、
人のことをちゃんと見抜けるかっていうと自信はないですね。
その人のことを深く知っていれば別ですけど。

投稿: 短歌ウルフR管理人 | 2010年6月 1日 (火) 00時57分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【短考】短歌コンテストに参加して感じたこと(後編:コンテスト必勝法):

« 【短考】短歌コンテストに参加して感じたこと(前編) | トップページ | 【月刊】2010年5月の人気記事トップ5! »