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2010年6月 4日 (金)

【感想】ツイッター(#kantantanka)に最近投稿された作品について(2010.6.4)その2

こんにちは。
管理おじいちゃんじゃ。

前回に引き続いての2回目じゃの。

人の作品を読むのも修行のうちじゃ。
ちゃんと前回のも全部読むんじゃぞ?

それではさっそく感想じゃ。

ちーっとばかし厳しいことをいうかもしれんが、
好きなればこそじゃから泣くんじゃないぞー。


■感想

さよならの下手な僕らはいつまでも雨宿りする 五月 バス停(久坂友紀)

情景が魅力的な作品じゃ。
「さよならの下手な僕らはいつまでも雨宿りする」という状況設定は巧みじゃのう。
しかし「五月 バス停」は必要じゃろうか?
ちょっとぽえじーすぎるやもしれん。
かわりにもうちょっと心や状況の動きを表現できるといいかもしれんぞ?


くれよんの減らない色で書き溜めた手紙のどこか滲んだ景色 (ショージサキ)

くれよんの減らない色で書き溜めた手紙」という表現がゆにーくじゃな。
ただし、ちーっと抽象的な表現にすぎるかもしれん。
最近のショージサキ女史の作品は、
抽象度が高くてなにを言いたいのかわかりづらいところがありそうじゃ。
もう少し「めっせーじ」を明確にして具体的に表現してはどうじゃろうか。


我輩は猫であるけど何か用? 猫の言葉じゃ分からないよニャ (二葉吾郎)

あざといにゃあ。
主体がわかりづらかった前回感想分の改作なのかにゃ?
今回は完全に「猫視点」にゃ!
ほのぼのとしてやさしいきもちになれるのがいいにゃー。
喝! ←なぜ喝したし


「そういうの、もういいの」って言われたら「どういうの?」って言いたくなるの(岡本雅哉)

「の」の響きをいかした「声に出して読みたい短歌」じゃな!
  へ へっくしょーん! 

よし子さーん。ちり紙どこじゃー? (お義父さんもう食べたでしょー

そうじゃったかのう。

この作品じゃが、かわいらしい雰囲気で、わしは大好きじゃ!
括弧内の読点(、)をつけるかどうかは好みの問題かもしれん。

あと、もはや岡本雅哉さんの作品にはなんの関係もないんじゃが、
この感想の一行目と二行目の左側四文字で「顔」を表現したところも注目じゃな。


「あとで」って言うけど「あと」はこの「いま」が積み重なった結果なのだよ(ごみたゆうこ)

発見力勝負の作品じゃな。
内容はおーそどっくすじゃが真理じゃし力強いぞ。
「なのだよ」という語尾も魅力的じゃ!
この語尾と、りずむのよさが押しつけがましさを中和しているようじゃな。
ただ括弧を多用する表記は老眼にはちーっとこたえるわい……。
表記はくふうの余地があるかもしれんな。


日本語としてまちがってないものの「ごめん」に「はい」では足りないらしい(is)

is女史は「発見」だけで立ち止まらず
かならず「表現」をくふうするところがすばらしいところじゃな!
管理人じじいも見習わなければならんのう。


(
すれちがうだけでうれしい)(恋だから)(あわててついていかないように)(is)

えらいかっこつけとるのー。
かっこつけなくても魅力的な作品じゃが、
このかっこつけはどういう効果を生んでいるんじゃろうか?
むずかしいところじゃな。


フレンチじゃフランス人に悪いからハレンチキスと呼ぼうじゃないか(大村椅子)

喝! 大喝じゃ!
き、きっすとはなんじゃ! 欧米か!
実にはれんちでくだらない提案じゃが、その突きぬけたくだらなさは評価できるぞい!
ただ、「ふれんちちっす」「はれんち」じゃないと思うがのう?
はれんちなのは「でぃーぷちっす」だと思うんじゃが。 ※
事実より語呂を優先したように見えることで説得力がちーっと弱くなってしまったかもしれんな。
そこが残念なところじゃ。


レレレ田村さんよりご指摘をいただいたのじゃが、
「フレンチキス=ディープキス」だそうじゃ……。 証拠
なるほどわしのような誤解もあるからこそのこの提案なんじゃな。
大村椅子さまに深くお詫びいたします。
反省のために自分の恥ずかしい誤解は消さずにさらしあげじゃ……。
しかしディープキスの意味でもフランス人は気にしなそうじゃな。
ともかくわしに大喝じゃ!



泣き声で起きたひとりの部屋だった確かにきみの声だったんだ(久坂友紀)

久坂友紀女史は、雰囲気のある作品づくりが巧みじゃのー。
かんたん短歌は内容とおなじくらい「雰囲気」が重要じゃ!
その点は他の作者の方々も見習うべきかもしれんな。
この作品もいいと思うんじゃが、ちーっと独りよがりかもしれんな。
状況がいまひとつわからんぞ。
連作のなかでなら、このままでも魅力的だと思うんじゃが。
むずかしいところじゃな。


靴ひもをなおすふりして盗み見た君のくるぶしあたりが好きだ(真木さわこ)

「いんぱくとがちーっと弱い」と指摘したばかりじゃが、この作品は
名作じゃ!
「くるぶし」という「意外性」が効いておるんじゃなー。
これこそ「わあっ」の効果じゃよ! ←前回を参照じゃ
もともと完成度の高い作品をつくる真木さわこ女史じゃから、
「意外性」を手にいれれば「鬼に金棒」ならぬ「つんでれに幼なじみ属性」じゃな!


*

これで感想はおわりじゃ。

きびしいことをいってすまなかったのう。
たまにはこういう指摘も必要だと思ったんじゃ。

名作になる可能性のある作品が、
そのままでおわっていくのは見るに忍びないからの……。

次からはいつもの管理人に戻るんじゃが、
最後にひとつだけ言わせて欲しいことがあるんじゃ。

それは……おっと、もうあの世からお迎えがきたようじゃ。

さらばじゃ! 地獄で待っておるぞ!

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人の短歌を読みました」カテゴリの記事

コメント

や、あれですよ。
フレンチキスって、ディープキスのことなんすよ。
私も長いこと知らなかったですけど。

投稿: レレレ田村 | 2010年6月 4日 (金) 19時45分

レレレ田村さん、ありがとうございます!
さっそく訂正しておきました。
はー、知らなんだ……。

投稿: 短歌ウルフR管理人 | 2010年6月 4日 (金) 20時13分

おー長瀬ー!なかなか見る目アルジャーノンに花束を!

最後の「の」については、つけるかどうかとっても迷ったんだけど、
やっぱりリズム的にはつけた方がいいし、
男でも時にはこういう甘い言い回しをする場合があると思ったのでつけました。

世界の竹原さんも、よく語尾に付けてるし!
じゃあのー

投稿: 岡本雅哉 | 2010年6月 4日 (金) 23時23分

おじいちゃんは、さすが鋭い。
表記は悩みました。
何もつけないと読みにくいので、奮発して鍵かっこ3連発になってしまったんですが、
美しくないですね、やっぱり。
で、おじいちゃん、もう一度考えてみたよ。

あとで。って言うけど「あと」はこの今が積み重なった結果なのだよ

句読点を使うのは、かんたん短歌道に背くけど、
鍵かっこ多用よりは老眼にもやさしいと思ったんだけど、どうかしら。

投稿: ごみたゆうこ | 2010年6月 5日 (土) 01時09分

岡本雅哉殿へ

岡本殿ー、ゲートボールやろうぜー!(声:中島)

>最後の「の」については、つけるかどうかとっても迷ったんだけど、

極端な話じゃが、語尾が「だ」とかだったら、
なんの魅力もない作品じゃな。

元が他愛のない内容じゃから、
引っかかるところがどこもなくなってしまうようじゃ。

「の」をつけたことで、
その他愛もない内容さえも、
かえって「ありふれた日常の幸福感」を
増幅させる効果を生んでいるようじゃ。

>男でも時にはこういう甘い言い回しをする場合があると思ったのでつけました。

個人的には男が女性目線で作品をつくっても気にならんのじゃが、
そうでないケースのほうが多いのかもしれんな。
(枡野浩一殿もその立場じゃな)

>世界の竹原さんも、よく語尾に付けてるし!

喝! 途中から広島弁とごっちゃになっていることを見抜きおって!

……おっと、そろそろお別れの時間のようじゃ。

ciao

投稿: 短歌ウルフR管理人 | 2010年6月 5日 (土) 08時50分

ごみたゆうこ殿へ

ほほう。感心なお子じゃー。
すぐに改作するとは見あげた心意気じゃな!

あとで。って言うけど「あと」はこの今が積み重なった結果なのだよ (ごみたゆうこ)

「かんたん短歌道」は抜きにしても、句点は見た目がわるいのう……。
ちーっと馬鹿っぽく見えてしまうのも内容を損ねてしまうのう。

あとでって言うけどあとはこのいまが積み重なった結果なのだよ(改作)

試しに括弧をはずしてみたがどうじゃろうか。
確かに読みづらいがわしは許容範囲じゃな。

別の効果として「押し付けがましさ」も中和されたようじゃ!

括弧書きすると、その言葉が強調されて
押しつけがましく感じてしまうからのう。

ただ「引っかかり」がなくなってちーっといんぱくとが弱いじゃろうか?

単に可読性を増したいなら、
漢字と平仮名の組み合わせを変えてみてもいいかもしれんぞ?

もしかしたら表記だけ変えればいい話でもないかもしれんな。

また改作したら見せておくれよ。
じじいは縁側でぷるぷる震えながら待っておるぞ。

投稿: 短歌ウルフR管理人 | 2010年6月 5日 (土) 09時06分

おじいちゃんはさすが人生の達人。

はじめは厳しいことを言っておいて、最後にほめる。
その絶妙な「あめとムチ」の使い分け!

さわこは「つんでれに幼なじみ属性」になるべく、今後も精進いたします!

投稿: 真木さわこ | 2010年6月 6日 (日) 00時38分

真木さわこ殿

ちーっときびしいこと言ってすまんかったのう。

まじめな話じゃが、真木さわこ殿の場合は、
最後に絶賛できる作品があって「絶妙なあめとむち」になったんじゃが、
他のそうじゃない方々は、単に落ち込ませてしまったかもしれんのう……。

基本的に好きな作品だから言うんじゃが、
ただのじじいの戯れ言じゃし、素直に受け止めるのはむずかしいかもしれんな。

ちーっと自己嫌悪じゃ。

「駄サイクル」と「自己嫌悪」の両端で揺れ動く今日この頃じゃよ。

駄サイクル↓
http://d.hatena.ne.jp/makaronisan/20070623/1182538861

喝! そんな弱気にわしに大喝じゃ!

ともかく今後も精進するんじゃぞ。
期待して待っておるぞー。

投稿: 短歌ウルフR管理人 | 2010年6月 6日 (日) 08時47分

おじいちゃん、お元気ですか。
夕べ杉の梢に明るく光る星ひとつ見つけました。
あれはおじいちゃんの星でしょうか…。

おじいちゃん、ぽえじーって難しいですね。
きっちり計算しておかないと、
本当に独りよがりな歌になってしまいますね。
だんだん課題が明確になってきました。
ありがとうございます。
またおたよりしますね。
友紀

投稿: 久坂友紀 | 2010年6月 7日 (月) 13時00分

久坂友紀殿

>夕べ杉の梢に明るく光る星ひとつ見つけました。
>あれはおじいちゃんの星でしょうか…。

ほっほっほ。
わしの星はもうとっくに消えてしまったんじゃよ。(……ずーん)

ちょっと偉そうな言い方じゃが、
久坂友紀殿は最近急成長しておるようじゃから、
わしは期待しておるんじゃよー。

じゃあの。

投稿: 短歌ウルフR管理人 | 2010年6月 7日 (月) 18時08分

おじいちゃん、再びアドバイスありがとう。
表記は可読性と見た目の美しさという点で、短歌の重要な要素のひとつとは思っていたけれど、
印象の与え方も違ってくるということも今回実感しました。
括弧をつけたものと括弧をはずしたものを比べてみると、
単語に括弧を付けた言葉には太字に下線を引いたような強調効果を与えてしまいますね。
いい意味でも悪い意味でも、そこで引っかかってしまう。
なんてことを踏まえて再び改作。
括弧はその出発点となったセリフにだけ付けることにしました。
最初にちょっと引っかかってもらい、あとは坦々と。

「あとで」って言うけどあとはこのいまが積み重なった結果なのだよ(ごみたゆうこ)

投稿: ごみたゆうこ | 2010年6月 7日 (月) 21時13分

ごみたゆうこ殿

また改作を読ませてくれるとは見あげたお子じゃわい!

>単語に括弧を付けた言葉には太字に下線を引いたような強調効果を与えてしまいますね。
>いい意味でも悪い意味でも、そこで引っかかってしまう。

ここに気づくとはさすがじゃなのう。
わしが教えられることはもうなさそうじゃわい。

「あとで」って言うけどあとはこのいまが積み重なった結果なのだよ(ごみたゆうこ)

ええのう。ええのう。
ここまできたら、ごーさいんを出すかどうかは、あとは作者殿の気持ち次第じゃな。

じゃあの。

投稿: 短歌ウルフR管理人 | 2010年6月 9日 (水) 07時34分

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