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2010年12月5日 - 2010年12月11日の3件の記事

2010年12月 8日 (水)

【短考】短歌において「どう書くか」の重要性がだんだん低くなる理由

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こんにちは。管理人です。
好きなタイプは蕎麦を食べる系後輩女子です。
どうぞよろしくお願いします。

さっそくですが、今回は前回のつづきです。

簡単におさらいしますよ?   

「短歌は何を書くかよりどう書くかが重要だ」

という意見がありました。

これは確かにもっともです!
でもそれだけじゃないような気がする・・・・・・。

そしてその違和感の原因として、

どう書くかが重要なのは初級のあいだの話で、
中上級になってくると、

「何を書くか(テーマ)」の重要性がより高まってくるのではないか?

という仮説を提示しました。

ここまでが前回の内容です。

今回はその仮説に妥当性があるのかを検証していきます!
といってもそんなに大層な話じゃないので、かるーく読んでくださいね。


■好きな歌人ランキング

まずは質問です。

みなさんの好きな歌人は誰ですか?
3名くらい頭に思い浮かべてください。

あ、短歌を知らない人は、
川柳でも詩でも小説でも漫画でもいいので、
自分の興味があるジャンルに置き換えてくださいね?

思い浮かべましたか?

では、次の質問です。
今思い浮かべた人たちの技術レベルを順位付けしてください。

(チクタクチクタクポーン)

さらに、次の質問です。
今思い浮かべた人たちの技術レベルを100点満点で採点してください。
ちなみにあなたの点数を70点としましょう!

(ポクポクポクチーン)・・・・・・木魚?


■みなさんの答えを予想します!

もちろんみなさんの答えを知る由はないんですが、
きっと、採点はできなかったか、
できたとしても同じような点数になったんじゃないでしょうか?

80点台とか90点台とか、高得点でだいたい固まっちゃうとか。
違うかな?

言いたいことはこうです。

技術レベルはある一定のレベルを越えるとほとんど差がなくなる

もう少し正確に言い直すとこうなります。

技術レベルはある一定のレベルを越えると、受け手への影響が小さくなっていく

すごーく簡単にいうと、
もともと技術的にすごかったひとが、
さらに技術レベルをあげたとしても、
読み手の感動が比例して増すわけじゃないってことです!

これって多くの読者の実感に近いんじゃないでしょうか?

何故そうなのかについての答えを持っているわけじゃありませんが、
経済学でいう「限界効用逓減の法則」はその有力な原因仮説だと思います。

限界効用逓減の法則 - Wikipedia

つまり技術レベルを上げれば上げるほど、
上昇あたりの読者の効用は薄くなっていくというわけですね。


■好きな作品なのに間違えて覚えている人が多いのは何故なんだぜ問題

最後に、前回のエントリーでも触れたこの問題についても簡単に。

ここまでの説明を読んできたら予想がつくかもしれませんが、
結局これも「受け手が得られる効用」の問題だと思うんですよね。

作り手としては、
魂を込めて一字一句にこだわり抜くわけですが、
読者にしてみれば「てにをは」がちょっと違っても得られる効用に大差はないわけです。

だから正確に覚えるインセンティブがない。
だから間違える。

もちろんそれは受け手の「感度」の問題かもしれません。
作り手としてそう言いたくなる気持ちもわかる。

でもそれが現実です。

*

今回の記事はいかがでしたでしょうか?

ところで!

実はこのテーマは今回が最後じゃありません。
あとちょっとだけ続くんじゃ。

次回は、まとめというわけじゃないですが、
「じゃあ中上級で大事なのはなんなんだぜ?」
という疑問に取り組んでみようと思っています!

ではまた!

P.S Twitterの #idealgirls もよろしく!

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2010年12月 7日 (火)

【短考】短歌は本当に「何を書くか」より「どう書くか」が重要なのか?

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"Some rights reserved by katerha"

12/4の枡野書店ラジオで、枡野浩一さんがこんなことを言っていました。
(USTREAMの調子がわるく、プレイバックで確認できていないので、意訳です)

「短歌は何を書くかよりどう書くかが重要だ」

なるほど。

確かにそうだよなー。
表現が稚拙だと、どんなに鋭い内容でも良い作品には見えないもんな。

結論:短歌は何を書くかよりどう書くかが重要である! 以上! 解散!

いやいやいや。

いやいやいやいやいや。

ちょっと落ち着こうか?

なんだろうなー。

この結論ってなんかちょっと引っかかりませんか?
少なくとも管理人は引っかかりました。

言っていることは正しいんだけど、どうもそれだけじゃないような・・・・・・。

じゃあ、どこが引っかかるのか?

結論的に言っちゃうと、

どう書くかが重要なのは初級のあいだの話で、
中上級になってくると、
「何を書くか(テーマ)」の重要性がより高まってくるのではないか?

というのが管理人が考えた「引っかかり」の原因仮説です!(あくまでも仮説ですよ?)

今回はイントロダクションとして仮説の提示だけで終わりますが、
今後、何回かにわけて、その仮説を検証していきたいと思います。

そうそう。

同じ日の枡野書店ラジオにて、

「好きな作品なのに間違えて覚えている人が多いのは何故なんだぜ問題」

が提起されていましたが、その問題も、この話に関わってくると見ています!

それでは今日はこの辺で。
風邪ひくなよ?

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2010年12月 6日 (月)

【短考】雲を見あげるまえに欲望の根をつかまえろ

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"Some rights reserved by Délirante bestiole [l'Amour est ailleurs... toujo
"

こんにちは。管理人です。

去る12月5日(日)に、東京で「文学フリマ」というイベントが開催されました。
すごーく簡単にいうと「コミケの文芸版」です。

コミケもわからない人のために説明すると、
まああれだよ、築地市場のマグロ? そのマグロを文芸に置き換えてみなさいよ。

それ。

管理人は「それ」には参加しなかったのですが、知り合いが何人か参加しました。
で、その人たちがTwitterでさえずるわけですよ。

「築地市場ひろーい!」

「マグロってほんとうに動かなくてちょう受けるんですけどー」

「フォークリフト近くを走りすぎじゃね? ありえなくね?」

「マグロが32匹競り落とされましたー。祭りじゃー」

なんかもう、築地市場でたとえると、かえってわかりづらいうえに、
築地市場そのものの感想も入ってますけど、
なんだろうなあ、簡単にいうと、すっごくたのしそうなわけです!

で、思うわけです。

「次は俺も参加したいなー」って。

いやいやいや。

馬鹿かと。

確かそれ半年前も思ったよな?
でも今回参加していないよな?
それどころか見学すら行ってないよな?

そこ。

何故それができなかったんだろうか。
「根気」のせいだろうか?

まあそれもあるかもしれない。
確かにかなり飽きっぽいし。

でもそれだけじゃなさそうだ。
だって、本当にやりたいことなら、飽きないでしょ?

つまりこういうことだ。

俺は自分が本当にやりたいことがわかっていない。
表層的なたのしさに心を奪われて、ふわふわと参加したい「きぶん」になっているだけなのだ。

このふわふわ野郎! ちょ、おま、これ柔軟材つかったな?

それ。
・・・・・・え、どれ?

なにかに心を奪われたとき、なにかをやりたいと思ったとき、
いったん立ち止まって、自分が本当に求めているのはなにかを掘り下げて考えること。

それが重要なのだ。

何故なら、
本当に欲しいものじゃないければ、本気で頑張れないからだ。
(本気じゃなければ、それをつかむことはできない)

そして、
本当に求めているものがわからなければ、つかもうとしているのが本当に求めているものかどうかがわからないからだ。
(本当に欲しいものじゃなければ、つかめても満足できない)

逆に、
本当に欲しいものさえわかっていれば、他のやり方を選ぶことだってできる。

文学フリマに参加したいという欲望の根にはなにがあるのか?

  • みんなと一緒にひとつのものを創りあげたい?
  • 作品を多くの人に読んで欲しい?
  • 誰かと知り合いになりたい?
  • 自分の作品を形に残したい?

ほらね?

こう見ていくと、いくつかの欲望は、文学フリマじゃなくても実現できることに気づく。
だったら文学フリマに参加する前提で物事を進めるのは考えもんだ。

*

ふわふわと浮かぶ雲に目を奪われるのではなくて、欲望の根を掘り下げてつかむこと。
それが雲をつかむ最良にして唯一の方法だと思う。

(お気楽に雲ばかり見あげていると、降りれなくなっちゃうよ小猫ちゃん)

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