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2012年4月1日 - 2012年4月7日の2件の記事

2012年4月 2日 (月)

歌集『モテない体位』(鹿ケ谷街庵)は「非モテのアンセム」だと思う

鹿ケ谷街庵さんが、BCCSにて電子書籍として配布(無料!)している
童貞喪失歌集『モテない体位』を読みました。

「これは紹介しないわけにはいかない!」と
気持ちが勝手に盛り上がったので短歌をいくつか引きながら紹介します。


■ハートを撃ちぬかれた短歌厳選10首!

わけもなく悲しくなってくるのってどこまで僕のせいなんだろう

さい銭を投げ入れたくてたまらない アンジェラ・アキの口に向かって

カルピスが少しうすいというだけで泣いてしまったことがあります

ちんちんは悲しいおもちゃ なにもかもどこか遠くに飛ばしてしまう

美しくならない歌は美しいだけの言葉を並べた歌だ

友達のちんちんつかみ冗談にしようかどうか決めかねている

ちんちんの皮をひっぱり続けたい いつか国境線を消したい

おれだっておっぱいパブに行きたいよ人間らしい暮らししたいよ

敬虔な気持ちになってしまいます バファリン飲んで効かないときは

鼻水忌 ウソ泣きだけど泣いたからもうサヨナラの時間は終わり



■感想

ご覧いただいたとおり下ネタと下品な言葉のオンパレード。
物の考え方からして「モテないだろうなー」という感じ。

歌集のタイトルに嘘偽りなし。
それでも問答無用でおもしろい!

そして切なく美しい。

それは作者の切実さが伝わってくるからだし、
世俗へのまみれかたの真摯さに胸を打たれるからだと思う。

これは遠くまで届く傑作歌集だと思います!

*

個人的にちょうおすすめです!
みなさんも是非ご覧くださいねー。



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Sunny(連作6首)

Cover_2


松本大洋の「Sunny」1-2巻をまとめ読みしました。
史上最高傑作すぎて生きるのがつらい・・・・・・。

こんなことを書くのは恥ずかしいのですが、
3回読んで3回とも泣きました。

しかも「涙が出る」というレベルではなくわりと大泣き。

ストーリーや台詞まわしはもちろん、
各話の扉絵やタイトルだけで泣ける。

こんなに泣いたのは子どものころ以来かも。

*

年を取ると涙もろくなるという通説があるけど、
自分について言えば深くうなずけるところです。

感受性は若い時のほうがありそうなのになんでだろう?

考えてみたんだけど、
年を重ねるほど涙もろくなるのは
長生きしている分、いっぱい傷ついているからじゃないかな。

心についているたくさんの傷は、
かさぶたになっていて、
ふだんは気がつかないけれど、
ちょっとしたことで剥がれて痛むんだろう。

だから大人だって自分の心を大事にしないと駄目だ。
大人だからこそ自分の心を大事にしないと駄目だ。

傷ついたときに慰めてくれる大人はもういないんだから。

そして、自分のことをいちばんよく知っているのは
他ならない自分自身なんだから、
まずは自分が自分を抱きしめてあげなきゃ。

そんなことを考えました。

*

悲しみが薄まることと悲しくはないってことは違うのだろう


ほんとうにぽっかり穴があいていれば苦しみだって感じないのに



年齢を重ねるたびに泣きむしになるのは傷が増えていくから



あの子には思い出すたびあたたかくなれる言葉が必要だった



誰だって心のおくに泣きむしなこどもが体育ずわりしている



あたためてあげて心は強がりで嘘ばかりつく弱虫だから



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