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2012年6月24日 - 2012年6月30日の3件の記事

2012年6月26日 (火)

【短考】歌会が苦手な人のための歌会を考えた(Season3)

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前々回そして前回につづいてテーマは歌会。
いよいよSeason3に突入です。

前回は運営のプロセスごとに問題点を洗い出しました。
今回はそれをベースに改善の方向性を提案していきます!

ちなみにここで書いている内容は「ぼくのかんがえるさいこうのうたかい」なので、
誰もが賛同できる内容ではありません(そうである必要はなにもないですしね)。

その点はご注意くださいませ。


■改善の方向性


1.企画・立ち上げプロセス

【主要な課題】目的が不明確なので企画がふにゃふにゃん
【新コンセプト】「短歌力を向上する」という目的を明確に掲げる

 1.「いい短歌をつくる」という最重要目的を明確に掲げる
 2.目的を達成するためのプロセスをゼロベースで検討する
 3.プロセスを達成するために必要なリソースを確保する
 4.また、そのために人数を制限する
 5.上記の活動骨子を公示して賛同できる人だけに参加してもらう


2.出詠プロセス

【主要な課題】慣習ありきで出詠ルールが決められている
【新コンセプト目的から逆算して最適な出詠ルールを決める

 1.題詠/テーマ詠/自由詠は相談のうえ決める。とりあえず題詠が無難。
 2.出詠数は時間制約もあるのでとりあえず一首だけにする。
 3.改善プロセスがあるので(後述)、即詠を基本方針とする。
 4.バイアスがかかるので投票終了までは無記名とする。


3.投票プロセス

【主要な課題】投票で浮かび上がる情報量が少なすぎる
【新コンセプト定量的で多面的な評価ができる投票システムにする

 1.定量的で多面的な評価ができる投票システムにすることを基本方針とする。
 2.あらかじめ用意した評価軸に沿って採点する。
  1.ポテンシャルと完成度
  2.口語×ポップ、口語×アート
 3.全作品に対して点数づけないし評価を行う。
  1.すごく好き、好き、ふつう、嫌い、すご嫌い
  2.0~100点
  3.趣味性、技術
 4.評価はある程度共通認識できるような物差しを用意する(有名作品など)


4.感想・講評プロセス

【主要な課題】講評がこじつけに終始することが多く改作の役にたたない
【新コンセプト】「作品を良くするにはどうしたらいいか」という観点で講評する

 1.投票結果の発表
  1.投票の根拠をあらかじめ用意した観点で説明する
 2.感想・講評
  1.「作品を改善するにはどうすればいいか?」という観点でコメントする
  2.作者も堂々と自己弁護する
  3.納得がいくまで指摘、質問、回答などを行う
 3.改善
  1.実際に寄ってたかって改善する
  2.改善前と改善後を採点する


5.クロージングプロセス

【主要な課題】実施した歌会で得た経験が次の歌会に活かされない
【新コンセプト】振り返りを実施して次の歌会で確実に改善できるようにする

 1.個人ベースのふり返りMTG
  1.Keep(良かったこと)
  2.Problem(悪かったこと)
  3.Try(挑戦したいこと:次回活動で結果報告)
 2.歌会全体のふり返りMTG
  1.Keep(良かったこと)
  2.Problem(悪かったこと)
  3.Try(挑戦したいこと:次回活動で結果報告)


■改善案の特徴

今回の改善案の最大の特徴は
「短歌力を向上する」というかなり絞った目的を明確に掲げていることです!

そしてその目的から逆算して
「歌会の基本的なフレームワークのなかで効果を最大化するように活動を選択している」
わけです。

個々の活動内容自体は、ただのアイデアレベルなので、
完璧どころかより良いアイデアが他にたくさんあると思います。

目的にどれだけ貢献できるかも未知数ですが出発点としてはありじゃないかと。

大事なのは「普通の歌会では」とか「慣例だから」という地点で思考停止しないで、
目的を明確にして、目的を実現できる活動をしっかりと考える
、ということだと思います。


*


以上「こんな感じだったら参加してもいいなあ」と思える改善案を提示してみました。
いかがでしたでしょうか。

で。

というような改善の方向性まで考えたら、
あとは実際にやらないわけにはいかないよね!

ということで去る5月5日に実は歌会を実施していたのでした。

次回の最終回では実際にやってみた歌会の内容と、
その感想を書いて「歌会」についての記事を締めくくろうと思います。


ではまた。



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2012年6月25日 (月)

【短考】歌会が苦手な人のための歌会を考えた(Part2)

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"Some rights reserved by r000pert"




おやすみなさい。おはようおじさんです。こんばんは。

ということで「歌会」についてのPart2をお届けします!
「前編」の次が「Part2」ってなんだよって感じですが細かいことは気にしないでください。

その前回は歌会が苦手な個人的な理由を「うだうだしたタッチ」で描いてみました。

今回は「どういう歌会なら参加したいか?」
という前向きな問題設定をしたうえで、
既存の歌会の問題点と課題を整理し、
改善案の方向性を提案してみようと思います!


■よくある歌会の問題点

ある程度網羅的に洗い出し、
かつ改善につなげやすいように
歌会運営の時系列プロセスごとに問題点・不満を整理してみますねー。


1.企画・立ち上げの問題
 1.目的が不明確
 2.参加人数が不適当(多すぎる/少なすぎる)
 3.参加者の思いがばらばら
 4.「うまくなる」という目的に最適化されていない
 5.実施時間が不適当(主に短すぎる)
 5.こういった企画趣旨を参加者に告知して同意を取っていない

2.出詠の問題(あまり思い浮かばなかったので観点を列挙)
 1.無記名か記名か
 2.事前準備か当日作成か?
 3.題詠かテーマ詠か自由詠か?
 4.出詠できる数

3.投票システムの問題
 1.投票が強制されているので全部駄目だと思っていても票を投じないといけない。
 2.票に重みがないので作品のレベル差が判断できない
 3.評価基準が人によってばらばら
 4.特に価値観が違う人の評価をどう考えればいいか明らかでない

4.感想・講評の問題
 1.感想が上位に集中している
 2.作者が秘されているので作者からの意見が聞けない
 3.感想が本質ではなく技術のしかも瑣末なところにいきがち
 4.感想の時間が限られていて本質的なところまで深堀できない
 5.感想がもらえる作品ともらえない作品がある
 6.感想が言いっぱなしでそれが役に立つかどうかが明らかではない
 7.興味ない作品に感想を言うのが苦痛
 8.人から批評されるのも嫌(どうせこじつけなんだし)
 9.作者の意図あてが時間の無駄(意図は聞いちゃってその先を議論したほうが有意義)

5.クロージングの問題
 1.そもそもクロージング(振り返り)プロセスが存在しない
 2.ということもあって歌会で得たものが次の回に十分に活かされない


とりあえず思いつくままにざっと列挙してみました!
いくつかピックアップして補足しますね。


■目的が不明確


これが歌会システムの諸問題の根本原因だと思っています!

目的が不明確だからこそ、
参加者の思いもバラバラになるし、
思いがバラバラだからこそ見当はずれの意見も飛び出す。

そして目的が不明確だから、
「あるべき理想の歌会」を描けない

だからそこに改善すべき課題も発見できない

一方で目的が不明確であることの効用として、
想像しなかった意見や価値観に出会える、なんてことがあるかもしれないですね。

ただ個人的には、そういう狙いがあるのであれば、
それはそれでもっといい仕組みがつくれるはずだ、とも思います。


■投票システムの問題


前回も書きましたが、
とにかく普通の投票システムは情報量がなさすぎです!

ちょっとした手間と工夫で情報量は増えるし、
情報量が増えると作品を語るとっかかりや切り口も増えるので、
ここはどうにかしたいところ。


■感想・講評の問題

「目的が不明確」であることの弊害が
噴出するのがこのプロセス
だと思っています。

みんながそれぞれの方向に向かってボールを投げていて、
全然パスがつながらないような印象がある。

それはそれでいい面もあると思うのですが、
このあたりは目的によっていろいろ工夫ができそうな気がします。


*


ということで長くなったので今回はここまで。
次回はこういった問題点を踏まえて改善案の方向性を提示しようと思います。


濱田マリでした。


また明日な。





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【短考】歌会が苦手な人のための歌会を考えた(前編)

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"Some rights reserved by Dean Terry"



こんにちは。
2か月ぶりにお届けするブログのテーマは「歌会」です。


*


みなさんは歌会に参加したことありますか?
僕はありますまい。(どっちだよ)

ネット歌会に参加したことは何回かあるのですが、
リアルな対面での歌会に参加したことはありません。

最近「空き地歌会」とか「空き家歌会」とか、
新しい試みもされていて、
それぞれにすてきな作者が参加されているし、
すごくたのしそうなので興味はあるのですが、
自分が参加するには抵抗を感じるお年頃です。

今回はまず「何故歌会に参加したくないのか」その理由を書いてみようと思います。

かなり極端な意見ですが、同じように感じる人は結構いると思うし、
今回の記事はそういう人たちにこそ読んで欲しいです!


■否定されるのが嫌だ

まずは単純にこれですよね・・・・・・。
「なんでわざわざそんな嫌な思いを・・・」という気持ちが素直にある。

「否定されてこそ成長がある」みたいなことを
ブログで偉そうに書いた人間とは思えない発言ですが・・・・・・。

【短考】自分の短歌が思うように評価されないのはなぜか?


■批評されるのが嫌だ


じゃあすごい名作を出詠して賞賛を集めることができればいいのか、
というとそうでもなかったりする・・・というひねくれた気持ちも。

なんか強制下で行われる批評って信用できない。
「批評しないといけないから無理やり理屈づけたりしてるんだろどうせ・・・」という疑心暗鬼。

だいたい31音しかないのにそんなに語ることなんてあるのか?

どうせ深読みと誤読と拡大解釈のオンパレードなのに、
そんな批評から学ぶことなんてあるのだろうかという疑問が鋭くある。

最悪なのは「深読みの美しさを競う」みたいな状況。
むりむりむりむり。

そんな批評だったら投票のほうがまだいいし、
作品を磨き上げるなら「ひとり歌会」のほうがいいとか考えてしまう。


■批評するのも嫌だ

そして自分自身が人様の作品に批評するのも気が重い。

「私なんかが批評なんて・・・」みたいな謙虚な気持ちもあるけど、
まあそれは相手が「批評してくれ」って懇願してる状況だったら割り切れると思う。

でも自分が全然いいと思わない興味もない作品にしたり顔で批評をしないといけないなんてぞっとする。

そこを我慢しないと相互に批評するというシステムが成立しないんだろうけど、
そもそも批評されたくない人にとっては
我慢してまでそのシステムの成立に力を貸すインセンティブがないからなあ。


■投票システムに納得がいかない

あと歌会ではお決まりの投票のシステムも納得がいかない。

歌会によって多少味付けに差はあるものの、
基本的には一人が何票か持っていてそれを出詠作品に配賦し、
その合計点でランキングするというシステムがほとんど。

このシステムの重大な欠点って、
「作品への評価に関する情報がほとんど得られない」という点だと思うんだよなー。

特に0票作品の場合がわかりやすいですよね。
ほとんど情報量が0。

なので機能として期待できるのは、ただの順位づけなわけですが、
その順位づけだって「1首選」なのか「3首選」なのか「5首選」なのかで結果が左右される程度の代物です。

たとえば5首選で1位になった作品があったとして、
実はその作品に投票した人がみんな「5首中5位」で選んでいたとします。

この時に、もし投票ルールが「好きな3首を選ぶ」だったら、
その作品は0票だったわけです。

「まあ順位はお遊びみたいなものだから」という意見もあるでしょうけど、
大抵の歌会は順位が高いほど講評時間も多く取られるわけでちょっとねえ?


■全体的に白々しい

なんか歌会って全体的に白々しくないですかね・・・・・・。

作者名を伏せて講評していることもあって、
「本当は作者なのに作者じゃない演技をして当たり障りのないコメントをする」とか、
「それは作者に意図を聞けばいいんじゃね?」というようなことを妄想しあうとか。

これだけ白々しいことって日常生活でなかなかないと思う。


*

他にも108個くらい理由はあるのですがまあこれくらいで。

そんな「ゴルフと歌会をはじめるようになったら人間おわり」
わりと本気で思っていた僕ですが、
やっぱ空き地歌会とかたのしそうだし、
外から文句を言っているだけだと、
たのしそうな人たちにやっかんでいるみたいだし、
(実際にやっかんでいるし)
ここは前向きに
「どんな歌会なら自分は参加したいだろうか?」

という問題設定をしてみることにしました。


ということで次回は既存の歌会の問題点や
課題を整理して改善案の方向性を提案してみます。


それではまた!



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